
神田の昭和に、仕事と称して最近よく伺います。今回は、作家の
友野康冶と行ってきました。
この店は、NHKが「拓郎・かぐや姫のつま恋」のドキュメントを放送
した時にも出てきたほど、フォークソングファンには、有名な店です。
あの、なぎら健壱さんも、時々お見えになるそうです。
さて、この昭和、システムが素敵です。誰でも、2曲づつステージで
歌うことができます。ギターを弾かない人には、お客さんの誰かが弾いて
あげたり、この曲には、ベースやドラムがあったらなと感じたら、また別のお客さんの
誰かが参加したり。昔からの知り合いのように、楽しんでいらっしゃいます。
上手とか、下手とか関係なく皆さんで盛り上げているのがいいのです。
音楽というのは、これだよね、と、友野康冶としたり顔で話していたら、、
とんでもない感動に出会うこととなりました。
お歳の頃は、60歳前後だと思うのですが、スレンダーな男性がステージで
「息子の結婚式で歌う、中島みゆきの誕生、という歌を唄わせてもらいます。」
と、ギターは他のお客さんにお願いされ、真摯に無骨に唄われました。
けっして、プロのシンガーのようにテクニックも声量もないのですが、
僕は途中から涙が出るほど感動してしまいました。
おそらく、「届く」ということは、このようなことなんだと、この歳になって
また勉強することができました。本当にありがたい体験でした。
その男性は、僕たちより先にお店を後にされましたが、帰り際に僕たちの
席の近くまでこられ、僕たちに黙って一礼されました。きっと、僕たちが
感動したことに、気づかれたのでしょう。
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