結局、イチローのイチローによるイチローのためのWBCでした。
打てないことで、国民から非難を受け、衰え説をまことしやかにささやかれ、
そして、楽天野村監督からはイヤミを言われ続けたイチロー。
それもこれも、天才イチローだということを、みんなが知っているからこその
話しだったのです。
しかし、彼自身2安打しキューバに勝った後には、「折れかけていた心を、やっと繋ぎとめる
ことができました」と、インタビューで語っていました。
これを見た多くの国民は、イチローも人間だった、というイメージを持ち、
今まで敵だった人までも味方につけました。
かく言う僕も、自分のブランドの方向を上手く変えたものだと
驚ろいたものです。
ガンガン打っている時は、意味のわからないような談話をするイチローも、
これだけ打てないと、人間イチローをアピールするものだと・・・。
ああ、人間の世界に舞い降りてきたイチロー、というイメージで
これからはやっていくのだと思った訳なのです。
これだけでも、オヌシなかなかやるな、という感じなのですが、
まだまだ彼には隠された作戦があったのです。
ギャップブランディング作戦とでも言うのでしょうか、決勝の今日、一番大事なところでヒットを打って、彼は再び神になる、
という驚くべき作戦を用意していたのです。
この作戦が上手くいけば、これまでのプレーが全て帳消しになるばかりか、
イチローの凄さだけが人々の記憶に残る訳です。
これ以上ない、ギャップを使ってのブランディング。本当に立派なものです。
もちろん、これをするには技術の、それもハイレベルな裏付けがいるのは、
いうまでもありませんが、それにしてもしたたかです。
さてさて、ブランディングがなかなか上手くいかない企業の方々は、
イチローを研究されるといいかも知れませんね。
僕ももう少しイチローを研究してみます。
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