フォークソングとフォークダンスは、どうやら違うらしい。
好奇心旺盛な少年は、フォークソングとは・・?という思いが日ごと一杯に
なっていきます。
そんなある日の朝、ヤング720にあの吉田拓郎が出ています。
前に見た時よりも、さらに挑戦的な顔をして唄っているのです。
「姉ちゃん、あのダンスとは違う、フォークソングがテレビに
出とるでー。ほらワシが前広島で見た歌手。」
「えー!!拓郎さんが。ほんまじゃ、カッコエエネー!!」
「しかし、何であげーな恐い顔して唄うんじゃろうかのー。」
「あれがええんよ。今の若者の気持ちを唄いよーるんじゃけん。」
「そんなもんかねぇ。でも、何かええ歌のような気がしてきたわー。」
「本当に分かるんね、あんたに。」
「馬鹿にするなよ。タイガーズほどかっこよくないけど、
何かもう一回聞きとうなる歌じゃぁ。」
「グループサウンズは、もう古いんじゃけん。あんなんと一緒にしちゃいけんよー。」
「よく言うわ。姉ちゃん、この間までショーケンのポスター
貼っとじゃない。」
「うるさいね。もうウチはフォークなんじゃけん。」
「裏切りもんじゃね、姉ちゃんは。」
「そがぁなこと言うんじゃったら、ええこと教えたげんよ!!」
「何ね!?もう言わんけぇ、教えてーや。」
「うちの大学祭に、拓郎さんと山本コータローが来るんよ!!」
「唄うんね、大学祭で。」
・・・
こうして、少年は姉の大学祭で二度目の吉田拓郎を聞くのでした。
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