ブランドとブランディングについて

お久しぶりです。原田信宏です。

6月から、ある会社のブランディングコンサルタントをすることになりました。こういった仕事は観念と具体の間を行ったり来たり、困難といえば困難、しかし刺激的で面白い仕事であります。

ブランドとは簡単に言うと、「人の心の中にある、その商品(企業)への評価、もしくはイメージ」といったところなわけですが、そのブランドを能動的かつ意図的に構築していくことを「ブランディング」と呼ぶようです。

ではなぜその「ブランディング」が必要となるかという話なのですが、例えば以下のメリットがあるようです。

① 差別化を図ることが出来るので、価格競争に参加する必要がなくなる
→日本の市場は巨大ですが、成熟しています。消費者の目は肥えており、彼らは「良品質」に慣れています。いいものを提供すればモノは必ず売れる、という市場ではないのです。となると、企業は必然的に価格をどんどん安くしていくしかない。しかしそれは終わりのない歩け歩け地獄のようなものなのであり、あちらが安くすればこちらも安くする、こちらが安くすればあちらも安くする。すると消費者もそれに慣れてしまう。「コスパ」という唯物的な恐ろしい基準だけを頭に、彼らはより安いものを求めてしまうようになります。セブンイレブンがいくつかの商品を「品質を高め、少しだけ値をあげる」ということを世にプレゼンすると、あっという間にネットを中心に炎上してしまうのはこれが原因なのでしょう。とかく人は甘やかされると図に乗るものであり、しかしこれは当たり前のことでもあると、この週末、実家に帰ってゴロゴロしつつ「昼飯はまだかいな」と呟きながらこの文章を書いている私は思うわけです。
正当な利益をあげるためにはこの価格競争から遅かれ早かれ離脱しなければならないのですが、その離脱を成功に導くのが、ブランディングなのです。
ブランドとは人の心の中にあると書きました。人は自分が感じている価値と、その対価を検討し、納得し、モノを買うわけですが、その商品が持っている物質的な価値(使いやすい、便利、安いといったもの)ではなく、情緒的な価値(格好いい、好き、流行っている)を膨らませましょうね、というのがブランディングなのです。情緒的な価値を作るのに、もちろんいくばくかの投資は必要ですが、長い目で見れば、終わりのない価格競争を戦うよりもずいぶんと健全で安上がりな方法なのです。

② 極端に高い宣伝広告をしなくても、顧客のほうから寄ってきてくれる
→モノを売るのに、宣伝広告広報活動は必須です。これは私が広告会社で働いているから言うわけではなく、人は知らないものを買うことは出来ないという、当たり前の事実を申しているだけです。
しかし、この広告というもの、「知らない人に知ってもらう広告」と「競合他社の類似商品よりも自社の商品を選んでもらうための広告」と大きく分けて2種類あるわけですが、ブランディングをすれば後者の広告にかかる費用を落とせるのです。なぜなら、ブランディングとはその商品(もしくは企業)のファンを作るということでもあるのですから。私は私立恵比寿中学というアイドルグループのファン(というか愛しています)なのですが、私は自分からエビ中のSNSアカウントをフォローしていますし、他のファンのアカウントもフォローし、情報を積極的にとっています。ファンはこのように自らその企業や商品を選んでくれるのです。
(厳密に言うと、ブランディングのために行う広告というものも必要です)

さて、このブランディングというもののための、唯一の方法というものはありません。その企業その商品それぞれにふさわしいやり方があり、だからこそ多くの企業のブランディング担当者やコンサルタントは頭を絞り、工夫を見つけるのです。

こんなにまじめなことばかり書いていいのだろうかと不安になってきました。

皆さんも、自社や自社商品のブランドを改めて考えてみてください。そして、もし「どうも問題があるようだな」と思われましたら是非、マイクロドリーム原田信宏までご相談を(唐突な宣伝。このように宣伝をしなければならないほどに、私のブランド化が進んでいないということでしょう)。

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